自燈明・法燈明のつづり

思いついたら書くブログです

ドラゴンスネーク④

◆沈みゆく現実感

博物館へ行った翌週、ボライヨン氏はそれまでの出来事について考察してみました。そしてこれらの現実は彼は初めて気づいた人間である事に彼は気付き、この状況の重要性を理解しました。彼は地元住民がドラゴンスネークとして恐れていたものが、UFOである事に気付いた初めての人物だったのです。

ここで目撃するまで、彼はUFOの存在には懐疑的論者でした。しかしこの立場は劇的に変化していました。

そして彼は、この事について調査をこれから進めた時の結果についても考えました。この結果は彼の人生に肯定的な事も起こすし、否定的な事も引き起こしていくでしょう。その否定的なマイナス面の一つに、このソロモン諸島で平穏な生活を送ろうという事への影響がありました。

若くして退職し、このソロモン諸島で平穏に楽しもうと当初は考えていただけで、まさかそこでUFOを追いかけるという事は想像もしていませんでした。またこのUFOが何千人もの兵士が自由の為に命をかけて戦った戦場に関係し、しかもその戦争で沈んだ艦船の近くで出入りしているという事実を考えた時、彼はこのUFOが戦死した人々の墓所を荒らしている様に感じたのです。

この事はボライヨン氏の心にとても重く圧し掛かりました。

しかしある夜、彼が釣りをしていた時にその迷いは変わりました。この時彼は、USSシカゴの難破船の近くにUFOが沈み、そして再び出現してより明るく輝き出てくるのを見ていました。そのUFOは彼の方向に向かって飛んで切るのを見た時、彼は双眼鏡を固定し三角法の観点で確認すると、UFOが視界を遮っていた為に難破船を見る事が出来ないはずです。しかし彼の視野にはUFOと船の両方が見えていたのです。

約30秒後、そのUFOは直ぐに消滅しました。

UFOはどこにも行かず、単に明るい光を消したかの様に消滅しました。この時、自分とUFOの位置を考えた時に、良く解らなくなったのですが、UFOはそれを見ている人の事は気にかけていない様に思えました。こうなると原住民でUFOを見たという人が、どの様な状況で見たのか、とても気になったのです。

彼はこそこそとしている事は嫌いです。

いずれにせよ気分を切り替え、兵士モードとなってドラゴンスネークの情報収集に邁進すべく、まずは計画の検討を始めました。そしてこの調査により、この事は地域住民すべての人が一般的に知っている事であり、それは迷信の一部として語られている事も明らかになりました。

彼が経験したUFOの突然の消失については、ここに書くにはあまりにも多く話があったので、ここでは割愛しました。

◆ドラゴンへの遠征

ある翌朝の事、ボライヨン氏は友人のジョセフの家に行って、彼にこの調査計画の事を伝えました。この計画で彼は、UFOの位置を観察する事が出来る様、夜中に視界の高い位置に身を置く事をジョセフに伝え、そして地図を広げ、この調査が可能な場所の検討を始めました。

調査の場所は「マウントドラゴン」のある場所から、UFOが山を越えて飛んでいるのを発見される事なく海岸へ抜け出るルートは1つしかありません。それはマウントドラゴンを過ぎて北方向に走る長さ5キロの谷を経由するルートです。これはその辺りから東へ数キロメートルの範囲に住んでいる人達からも聞き出しました。その日の午後に、このエリア周辺を検索し、必要な条件を満たす800フィートほどの山を調査場所に決めて帰宅しました。その後、ボライヨン氏は兵士に戻った時の様に必要な物品の準備に取り掛かったのです。

翌日、彼は必要だと思う全ての機器を集めました。その中には30ミリショットと7.62ミリのショットガンもありました。また野生の豚に悩まされる危険性もありますが、装備としては充分揃えました。この時、彼の妻はこの行動に感情的になり、彼との間でちょっとした口論にもなりました。

ボライヨン氏とジョセフは午後8時に自宅を出発し、観測場所へと向かいました。これまでの調査で、UFOは午後10時と午前3時に出現する傾向が解っています。車は茂みに駐車し、そこからトーチライトを点灯して山頂を目指しました。この調査場所は東向きに270度視界が開けています。

この場所では左側に海を見渡す事が出来て、右側には谷の入り口が見渡せるので、UFOが出現した時には見逃す事は無いと思いました。

この場所で座り、ビールを飲みながら待っていると、午前2時35分頃に谷の入り口を出るUFOの光がかすかに見えました。彼とジョセフは興奮してきました。双眼鏡でUFOを観察していると、それがかなりの速度でボライヨン氏とジョセフのいる場所に移動してきている事に気付きました。これは後で約100ノットと推定できました。約0.5キロメートル離れた300フィートの高度を推定速度で1分後に接近してくるのをずっと見ていました。

このUFOは近くを通過すると、直ぐに瞬間的に左45度に回転し、驚異的なスピードに加速して行ったのです。彼は双眼鏡から目を離しましたが、UFOの光はまだ海面近くを移動し、数秒以内に地平線の彼方に消えていきました。

この観測ですべては報われた気持ちになりました。このUFOは間違いなくこの谷のどこかから来た事、そしてそれは2人の首長が彼に与えた情報が正しかった事を証明したのです。

当時、彼はマウントドラゴンに遠征して、UFOをフィルムに記録したいと思いましたが、彼の資金は生活費以外に余裕はなく、2週間に1度の軍人年金では、どうやっても資金不足の状況でした。

この調査に必要な機器は揃っておらず、夜間撮影可能なビデオカメラすら持ち合わせていません。彼はコダックのカメラは持っていましたが、それは夜間撮影にはあまり役にも立っておらず、資金を調達するにも相談する相手は1人しかいない状況だったのです。

この調査から数週間後の午前3時頃、彼とジョセフは家の外の草の上にいました。その時にUFOに気付き、ココナツの木の周辺で火を焚きました。するとUFOはゆっくりと彼らの方に近づいてきました。このままUFOが進んでくれば彼らを飛び越えていくのではないかとおもい、ボライヨン氏とジョセフは家のドアに向かい移動しました。UFOが家の近くの木々のてっぺんに来る頃には、二人は家のドアにたっていました。そこで見えた光は、一度にアーク溶接の光りが数十個当たる様に周辺を照らし出したのです。

肉眼でこの機体を間近に見たのはこれが初めてでした。その後UFOは通り過ぎて行ったのですが、音は一切しませんでした。この時、ボライヨン氏とジョセフは何が起きているかを互いに声で確認できたほどでした。

この後、ボライヨン氏とジョセフはマウントドラゴンに再度行く事を決めました。その山にある滝の湖に、本当にUFOの基地があるかを確認する事を心に決めたのです。